ハリアーでチェーン規制に対応するには、適切なタイヤチェーンの選択が重要です。
この記事では、ハリアーの世代別タイヤサイズに対応したおすすめチェーンと、選び方のポイントを詳しく解説します。
この記事でわかること
- ハリアーに適合するタイヤチェーンの選び方
- おすすめ製品5選と価格比較
- チェーン規制時の対応方法
- 正しい装着手順と注意点
ハリアーのタイヤサイズを確認しよう

まず、自分のハリアーのタイヤサイズを確認しましょう。
世代とグレードによってサイズが異なります。
80系ハリアー(2020年〜現行)

- 225/65R17(Sグレードなど)
- 225/60R18(Gグレードなど)
- 225/55R19(Zグレードなど)
80系ハリアーのさらに詳しい記事はこちら

60系ハリアー(2013-2020年)

- 225/65R17(エレガンスなど)
- 235/55R18(プレミアムなど)
60系ハリアーのさらに詳しい記事はこちら

30系ハリアー(2003-2013年)
- 225/65R17
- 235/55R18
タイヤサイズは運転席ドアを開けた内側のステッカー、またはタイヤ側面に記載されています。

ハリアーにおすすめのタイヤチェーン5選
実際の使用者評価と性能を基に、ハリアーに最適なタイヤチェーンを厳選しました。
カーメイト バイアスロン クイックイージー QE16L

価格:約15,000円〜18,000円
対応サイズ: 225/65R17に対応
特徴:
- 非金属タイプで装着が簡単(約3分)
- ジャッキアップ不要
- 静粛性に優れ、乗り心地が良い
- 女性や高齢者でも扱いやすい
おすすめポイント: 初めてチェーンを使う方や、装着の手軽さを重視する方に最適です。
カーメイト(CARMATE) 【正規品】 簡単装着 日本製 JASSA認定 非金属 タイヤチェーン バイアスロン クイック…

イエティ スノーネット 6291WD

価格:約20,000円〜25,000円
対応サイズ: 225/65R17、225/60R18、235/55R18に対応
特徴:
- 高性能ゴムネット式
- 耐久性が高く、5シーズン以上使用可能
- 乗用車専用設計で振動が少ない
- スイス生産の高品質
おすすめポイント: 長期間使用したい方、品質重視の方におすすめです。

オートソック ASK697

価格:約12,000円〜14,000円
対応サイズ: 225/65R17、225/60R18、225/55R18などに対応
特徴:
- 布製タイヤチェーン(スノーソックス)
- 超軽量(約780g)でコンパクト
- 装着が最も簡単(1〜2分)
- チェーン規制適合品
- ノルウェー生まれの信頼性
おすすめポイント: 緊急時の備えとして最適。
装着の簡単さを最重視する方、年に1〜2回程度の使用を想定している方向けです。洗濯機で洗えるため、メンテナンスも簡単。
注意点: 耐久性は金属・非金属チェーンより劣るため、頻繁に雪道を走る方には不向き。
乾燥路面での走行は避けてください。
ISSE スノーソックス スーパーモデル

価格:約15,000円〜20,000円
対応サイズ: 225/60R18、225/55R18などに対応(サイズ66、70)
特徴:
- 布製タイヤチェーン(スペイン製)
- クラシックモデルの2倍の耐久性
- 独自のオートセンター機能搭載
- 金属チェーンと同等のグリップ力
- チェーン規制適合品
おすすめポイント: 布製チェーンの中では最も耐久性が高く、SUVや大型車に最適。頻繁に雪道を走る方で、装着の簡単さと性能を両立したい方におすすめ。
注意点: 布製チェーンの中では高価格帯。
深雪や長距離走行が多い場合は、非金属チェーンの方が安心です。

KONIG(コーニック) CLマジック CLM-105
価格:約26,000円〜
対応サイズ: 225/65R17に対応
特徴:
- 金属製亀甲型チェーン
- 30秒クイック装着システム(実際は1〜5分)
- マジックテンションシステムで締め直し不要
- ジャッキアップ不要
- 10mm補強リンク採用で耐久性とグリップ力が高い
- リムプロテクター付属でホイール保護
- コンパクト収納可能
おすすめポイント: 金属チェーンの中では装着が最も簡単で、グリップ力も抜群。
深雪や凍結路面で最高の性能を発揮します。頻繁にスキー場に行く方や、本格的な雪道走行が多い方に最適。
注意点: 金属チェーンのため、一部のトンネル(関越トンネル、栗子トンネルなど)では通行規制がある場合があります。
⇒ Yahoo!でKONIG CLマジック CLM-105を見る
タイヤチェーン比較表
| 製品名 | タイプ | 価格帯 | 重量 |
|---|---|---|---|
| カーメイト バイアスロン QE16L | 非金属 | 15,000〜18,000円 | 約3kg |
| イエティ スノーネット 6291WD | ゴムネット | 20,000〜25,000円 | 約5kg |
| KONIG CLマジック CLM-105 | 金属 | 18,000〜26,000円 | 約3kg |
| オートソック ASK697 | 布製 | 12,000〜14,000円 | 約0.8kg |
| ISSE スーパー | 布製 | 15,000〜20,000円 | 約1.2kg |
18インチノチェーンはこちらの記事

予算別おすすめチェーンの選び方

タイヤチェーン選びで最も重要なのは、使用頻度と予算のバランスです。
ハリアーに最適なチェーンを予算別にご紹介します。
予算15,000円以内 → 布製タイヤチェーンが安めです。
年1〜2回の使用、緊急用として車載しておきたい方向け
予算25,000円前後 → カーメイト バイアスロン クイックイージーは装着の簡単さと性能のバランスが良く、初めての方に最適
予算35,000円以上 → イエティ スノーネット 長期間使用予定で、品質と耐久性を重視する方向け

タイヤチェーンの種類と特徴

非金属チェーンの特徴

メリット
- 装着が簡単(3〜5分程度)
- 走行時の振動や騒音が少ない
- タイヤやホイールを傷つけにくい
- 乗り心地が良い
デメリット
- 価格が高め(12,000円〜25,000円)
- 金属チェーンより耐久性が劣る場合がある
- 重量があるものも存在
こんな人におすすめ
- 装着の簡単さを重視する方
- 年に数回程度使用する方
- 快適性を求める方

金属チェーンの特徴

メリット
- 価格が安い(6,000円〜12,000円)
- 耐久性が高い
- グリップ力に優れる
- 軽量でコンパクト
デメリット
- 装着に時間がかかる(7〜15分程度)
- 振動や騒音が大きい
- 乗り心地が悪化する
- タイヤを傷つける可能性がある
こんな人におすすめ
- コストを抑えたい方
- 緊急用として車載しておきたい方
- 装着の手間を気にしない方

布製チェーン(スノーソックス)の特徴

メリット
- 最も装着が簡単(1〜2分程度)
- 超軽量で持ち運びやすい(約1kg)
- 収納時が非常にコンパクト
- 振動や騒音がほぼない
- タイヤやホイールを傷つけない
- 洗濯機で洗える製品もある
デメリット
- 耐久性が最も低い(数回〜1シーズン程度)
- 深い雪道や凍結路では効果が限定的
- 価格が高め(10,000円〜20,000円)
- 乾燥路面での走行ですぐに摩耗する
- 本格的な雪道には不向き
こんな人におすすめ
- 緊急時のみの使用を想定している方
- 都市部の浅い積雪のみ対応したい方
- とにかく軽量・コンパクトさを重視する方
- 年に1回程度の使用予定の方
注意点: 布製チェーンは応急用として便利ですが、本格的なチェーン規制区間や深雪、凍結路面では性能が不十分な場合があります。
頻繁に雪道を走る方や、山間部のスキー場に行く方には、非金属チェーンまたは金属チェーンをおすすめします。

チェーン規制とは?ハリアーでの対応方法
チェーン規制の基本

チェーン規制は、大雪特別警報や緊急発表が出た場合など、異例の降雪時に実施される交通規制です。
規制区間ではスタッドレスタイヤでも通行できず、タイヤチェーンの装着が義務付けられます。
規制の種類:
- チェーン規制(全車チェーン装着規制):スタッドレスタイヤ装着車もチェーン装着が必須
- チェーン規制または冬タイヤ装着規制:スタッドレスタイヤまたはチェーン装着が必要
違反した場合: チェーン規制区間では、規制時に手前で検査が行われ、チェーン未装着の場合は通行できません。
その時点では罰則はありませんが、警察官の指示を無視して進入したり、大規模な交通渋滞を引き起こした場合には、道路法違反として6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される可能性があります。
なお、通常の「チェーン規制または冬タイヤ装着規制」に違反した場合は、普通車6,000円の反則金(違反点数なし)となります。
ハリアーのチェーン装着位置

重要:ハリアーは前輪駆動(FF)または四輪駆動(4WD)
- FFモデル:前輪2本に装着
- 4WDモデル:前輪2本に装着(基本的に前輪駆動ベース)
取扱説明書で必ず確認してください。後輪に装着すると危険です。

チェーン規制がかかりやすい場所

主な規制実施区間(2022年12月時点)
高速道路(7区間)
- E18 上信越道:信濃町IC~新井PA(長野・新潟県)
- E8 中央道:須玉IC~長坂IC(山梨県)
- E52 中央道:飯田山本IC~園原IC(長野県)
- E1A 新東名:新秦野PA~御殿場JCT(神奈川・静岡県)
- E1 東海環状道:関広見IC~関美濃中央IC(岐阜県)
- E41 東海北陸道:白川郷IC~小矢部砺波JCT(岐阜・富山県)
- C3 京奈和道:橋本IC~五條IC(奈良・和歌山県)
一般道(6区間)
- 国道7号:新潟県村上市
- 国道8号:福井県あわら市
- 国道112号:山形県西川町
- 国道138号:山梨県山中湖村
- 国道18号:長野県信濃町
- 国道54号:広島県北広島町
スキー場や山間部に向かう際は、必ずチェーンを携行しましょう。

タイヤチェーンの正しい装着方法

装着前の準備
- 安全な場所で作業
- 平坦で広い場所を選ぶ
- 路肩やチェーン着脱場を利用
- ハザードランプを点灯
- 必要な装備
- 作業用手袋(滑り止め付き)
- ライト(夜間の場合)
- 膝当て(あると便利)
非金属チェーンの装着手順(カーメイト等)

所要時間:約10分〜
- チェーンを広げて向きを確認
- タイヤの上からチェーンをかぶせる
- 車を少し前進させる(50cm程度)
- チェーンの端を裏側でつなぐ
- フックやバンドで固定
- ゆっくり50m程度走行して再度締め直す
ポイント:
- 取扱説明書を事前に読んでおく
- 自宅で一度練習しておくと安心
- 装着後は必ず増し締めをする
金属チェーンの装着手順

所要時間:約7〜15分
- チェーンを地面に広げる
- タイヤの前に置く
- 車を前進させてタイヤに乗せる
- チェーンを持ち上げてタイヤに巻く
- フックで固定
- 調整用フックやゴムで締める
- 50m程度走行して増し締め
ポイント:
- 冬になる前に自宅で練習必須
- 軍手ではなく滑り止め付き手袋を使用
- 寒い中での作業は想像以上に大変
装着時の注意点
絶対に守ること
- 速度は50km/h以下に制限
- 急発進・急ブレーキ・急ハンドル禁止
- チェーン装着区間を過ぎたらすぐに外す
よくあるトラブルと対策:
- チェーンが緩む → 50m走行後の増し締めで予防
- サイズが合わない → 購入前に必ず適合確認
- 装着できない → 事前練習で解決

チェーン規制時の運転テクニック

基本の運転方法
- 速度は30〜40km/h程度に抑える
- 法定速度は50km/h以下
- 実際は20〜40km/hが安全
- 車間距離を通常の2倍以上取る
- ブレーキの効きが悪くなる
- 急停止は不可能と考える
- エンジンブレーキを活用
- フットブレーキは最小限に
- シフトダウンで減速
- カーブは手前で十分に減速
- カーブ中の減速は危険
- スムーズなハンドル操作を心がける
ハリアーの四輪駆動を過信しない
ハリアーは4WDモデルでも、チェーン規制時は慎重な運転が必要です。
- 4WDは発進時のグリップ力は高いが、制動力は変わらない
- カーブでの横滑りは2WDと同じリスク
- チェーン装着は前輪のみなので過信禁物
よくある質問

Q1. ハリアーにスタッドレスタイヤを履いていればチェーンは不要?
A. 全車チェーン装着規制時は必要です。
スタッドレスタイヤを装着していても、「全車チェーン装着規制」がかかった区間ではタイヤチェーンの装着が義務付けられます。
通常の「チェーン規制または冬タイヤ装着規制」とは異なりますので注意してください。

Q2. チェーンはどのタイヤに装着すればいい?
A. ハリアーは前輪に装着します。
ハリアーはFFベースの車両のため、FFモデルも4WDモデルも前輪に装着します。
後輪に装着すると危険ですので、取扱説明書で必ず確認してください。

Q3. チェーンをつけたまま高速道路を走れる?
A. 走れますが、50km/h以下に制限されます。
チェーン規制区間以外では、できるだけ早くチェーンを外すことをおすすめします。
チェーンをつけたまま乾燥路面を走行すると、チェーンの摩耗が早まります。

Q4. 非金属と金属、どちらを選ぶべき?
A. 使用頻度と予算で決めましょう。
- 年1〜2回の使用 → 金属チェーン(6,000〜12,000円)
- 年3回以上の使用 → 非金属チェーン(15,000〜25,000円)
- 装着の簡単さ重視 → 非金属チェーン
- コスト重視 → 金属チェーン

Q5. 19インチタイヤでもチェーンは装着できる?
A. 装着できますが、対応製品が限られます。
80系ハリアーのZグレード(225/55R19)の場合
- カーメイト バイアスロン クイックイージー QE18(対応モデル)
- イエティ スノーネット(対応モデルあり)
購入前に必ず適合表で確認してください。

まとめ:ハリアーのチェーン選びで失敗しないために

ハリアーのタイヤチェーン選びで重要なポイントをまとめます。
選び方の3ステップ
- タイヤサイズを確認
- 運転席ドア内側のステッカーをチェック
- 225/65R17、225/60R18、225/55R19が主流
- 使用頻度と予算で決める
- 年1〜2回 → 金属チェーン(6,000〜12,000円)
- 年3回以上 → 非金属チェーン(15,000〜25,000円)
- おすすめから選ぶ
- 迷ったら「カーメイト バイアスロン」が無難
- コスパ・取付しやすさ重視なら「布製チェーン」
- 品質重視なら「イエティ スノーネット」
必ず準備しておくこと
- チェーン規制の多い地域に行く前に購入
- 購入後は一度装着練習をする
- 取扱説明書を車内に常備
- 作業用手袋も一緒に保管
チェーン規制は突然発表されることもあります。
規制区間に入る前にチェックが行われるため、チェーンを持っていなければ通行できません。
冬季にスキー場や山間部に行く予定がある方は、今すぐチェーンを準備しましょう。
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