「チェーン規制に対応できる簡単装着のチェーンが欲しい」
「イッセの布製チェーンって本当に使えるの?」
「金属チェーンは装着が難しそう…女性でも使えるものはない?」
冬のドライブでこんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
この記事では、スペイン発の布製タイヤチェーン「イッセ スノーソックス」を中心に、金属・非金属チェーンや他の布製チェーンと比較しながら特徴を解説します。
結論:イッセはこんな方におすすめ
- 普段はスタッドレスで十分だが「規制対応の保険」として持っておきたい人
- 女性や初心者で「とにかく簡単に装着したい」人
- 車内スペースが限られる軽自動車・コンパクトカーユーザー
- 出張や旅行で「雪が降るかも」という時の安心装備
イッセ スノーソックスとは?

イッセ スノーソックスは、スペイン・バルセロナ発の革新的な布製タイヤチェーンです。
「靴下のようにタイヤに被せるだけ」という簡単な装着方法ながら、金属チェーンと同等のグリップ力を実現。
従来のチェーンの常識を覆す製品として、世界中で注目を集めています。
基本情報
- スペイン生まれの布製タイヤチェーン
- 世界30カ国以上で販売される実績
- 日本国内でも「チェーン規制」に対応済み
- 使い捨てではなく繰り返し使用可能
- コンパクト収納ができ、車内に常備しやすい
イッセは2003年に誕生した布製タイヤチェーンで、BMWなど欧州自動車メーカーの純正アクセサリーとしても採用されています。
日本では2019年から本格販売が開始され、順調に販売を伸ばしています。
イッセの独自技術

イッセ スノーソックスは、1枚の布の中で2種類の織り方を使い分ける独自の特許技術を採用しています。
この構造により、
- タイヤの内側と外側で異なる特性を持つ高性能繊維を使用
- タイヤとの一体感を高め、ズレや浮きを抑制
- 優れた操作性と耐久性を実現
また、オーストリア規格協会(ON)より発行されるONORM V5121を取得し、EUで2020年に設定された新しい統一規格「EN16662-1」を2020年11月にいち早く取得しています。

イッセのメリット・デメリット

製品選びで最も重要な「メリット」と「デメリット」を正直にお伝えします。
イッセは万能ではありませんが、特定の使い方では最高の選択肢となります。
メリット
装着の簡単さが最大の魅力
- 約3分で装着可能(慣れればさらに短縮)
- ジャッキアップ不要
- 工具不要で女性でも扱いやすい
- 走行中に自動的にセンタリング(オートセンター機能)
軽量・コンパクト
- 重量約600g程度(金属チェーンは約3kg)
- 収納時は靴箱サイズ
- トランクの隅に常備しても邪魔にならない
車体に優しい
- ホイールやフェンダーを傷つけにくい
- 静粛性に優れ、振動が少ない
- クリアランスが狭い車でも装着可能
デメリット

すべての製品には長所と短所があります。イッセの弱点を理解した上で購入を検討しましょう。
特に走行距離の制限は重要なポイントです。
耐久性の制約
- 推奨走行速度:時速40km以下
- 走行可能距離の目安:約80km(制限時速40km)
- スーパーモデルの場合:約2シーズン使用可能
- 金属チェーンや非金属チェーンに比べると寿命は短い
使用条件の制限
- 乾いた路面での長時間走行は不可
- 完全なアイスバーンでは金属チェーンに性能が劣る
- 長時間の駐車時は外す必要がある(凍結すると性能低下)
価格面
- 金属チェーンより高価(ただし非金属チェーンよりは安価)
- モデルにより約10,000円〜25,000円程度
他のチェーンとの徹底比較

「布製チェーンって本当に大丈夫?」という疑問にお答えするため、金属チェーン、非金属チェーン、そして競合の布製チェーン(オートソック)と詳細に比較します。
性能比較表
種類 | 装着難易度 | 装着時間 | 重量 | 規制対応 | 価格帯 | 推奨速度 | 走行可能距離目安 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
イッセ(布製) | ◎とても簡単 | 約3分 | 約600g | ◎対応 | 10,000〜20,000円 | 40km/h以下 | 約80km※ |
金属チェーン | △やや大変 | 約10分 | 約3kg | ◎対応 | 3,000〜10,000円 | 20〜50km/h | 非常に長い |
非金属チェーン | ○比較的簡単 | 約5分 | 約2kg | ◎対応 | 15,000〜30,000円 | 40〜70km/h | 600km以上 |
オートソック(布製) | ◎とても簡単 | 約3分 | 約1kg | ◎対応 | 12,000〜25,000円 | 50km/h以下 | 150〜200km |
※イッセ公式:約80km(制限時速40km)。スーパーモデルは約2シーズン使用可能。
各チェーンタイプの特徴
それぞれのチェーンには明確な「得意分野」があります。あなたの使用環境に合わせて最適なものを選びましょう。
金属チェーン

昔ながらの定番チェーン。氷上性能は最強ですが、装着の難しさがネックです。
メリット
- 氷上性能が最も高い
- 深雪でのグリップ力が強い
- 価格が安い
- 耐久性が非常に高い
デメリット
- 装着に時間と技術が必要
- 走行時の騒音・振動が大きい
- 重量があり持ち運びが大変
- ホイールや車体を傷つける可能性
こんな人におすすめ
- 豪雪地帯に住んでいる
- 凍結路面を頻繁に走る
- コストを最優先したい

非金属チェーン

金属と布製の中間的存在。バランスの取れた性能が魅力です。
メリット
- 耐久性に優れる(600km以上)
- 静粛性が高い
- 比較的装着しやすい
- JASAA認定品が多く信頼性が高い
デメリット
- 価格が高い
- 収納時にやや場所を取る
- 装着にはある程度の力が必要
こんな人におすすめ
- スキー・スノボで頻繁に雪山へ行く
- 長距離ドライブが多い
- 予算に余裕がある

オートソック(布製・ノルウェー製)

布製チェーンの元祖。イッセの最大のライバルです。
メリット
- 布製チェーンのパイオニア
- 日産、ボルボなど多数の自動車メーカー純正採用
- 世界60カ国以上で販売実績
- セルフセンタリング機能搭載
デメリット
- イッセよりやや価格が高い傾向
- 耐久性はイッセと同程度

イッセとの違い
- オートソック:ノルウェー発、やや薄手の生地
- イッセ:スペイン発、厚手で立体的な編み込み
どちらを選ぶ?
- 装着の簡単さ:ほぼ互角
- 耐久性:イッセがやや有利(厚手の生地)
- 価格:イッセがやや安価
- 実績:オートソックが先発で採用実績多数
- 日本の雪質:イッセの方が日本の湿った雪に適している傾向だが、エリアによって異なる。

イッセの商品ラインアップ

現在、イッセ スノーソックスには主に3つのモデルがあります。
1. スーパー TYPE II(最高峰モデル)
- 耐久性:★★★★★
- 制動性:★★★★★
- クラシックモデルの約2倍の耐久性
- SUVや大口径車向け
- 頻繁に雪道を走る方に最適
- 雪上での制動距離が8.4%短縮、氷上で27%短縮(クラシック比)
- 価格:約20,000円前後
2. クラシック TYPE II(スタンダードモデル)
- 耐久性:★★★★
- 制動性:★★★
- 性能・価格・扱いやすさのバランスが良い
- 都市部や年間降雪が限られる地域向け
- 初めての布製チェーンに最適
- 価格:約15,000円前後
3. クラシック
- 耐久性:★★★
- 制動性:★★★
- 性能・価格・扱いやすさのバランスが良い
- 都市部や年間降雪が限られる地域向け
- 価格重視の方に最適
- 価格:約12,000円前後(セール)
注: 公式サイトでは、この3モデルが主要ラインアップとして紹介されています。各モデルの詳細な適合サイズは、公式サイトの適合表でご確認ください。
GOODYAERにもスノーソックスがあります。

良い評価
「女性一人でも5分かからず装着できました。スタッドレスタイヤを履いていても、万が一のチェーン規制に備えて車に積んでおくと安心です」
「コンパクトで軽いので、トランクの隅に常備していても邪魔になりません。実際に雪道で使いましたが、しっかりグリップしてくれました」
「金属チェーンのような騒音がなく、乗り心地も普通に近い感覚で運転できます」
注意が必要な点
「圧雪路では十分な性能でしたが、完全に凍結したアイスバーンでは少し滑る感じがありました。速度を落として慎重に運転する必要があります」
「乾燥路面に出たらすぐ外さないと、生地が摩耗してしまいます。こまめな着脱が必要です」
こんな時にイッセが活躍

シーン別活用例
年に1〜2回の帰省
- 普段は雪の降らない地域に住んでいる
- 年末年始の帰省で山間部を通る必要がある
- 突然のチェーン規制に対応したい
スキー・スノーボード
- 高速道路のチェーン規制区間を通過
- スキー場までの最後の登坂路で使用
- スタッドレスタイヤと併用して安全性向上
出張・旅行
- 天候が不安定な地域への移動
- レンタカーでの雪道走行
- 「もしも」に備えたい
都市部での突然の降雪
- 予報外の積雪
- 坂道で立ち往生を防ぐ
- 緊急時の脱出用
購入前に必ずチェック!

タイヤサイズの確認方法
タイヤの側面に以下のように表示されています
例:195/65R15
- 195:タイヤ幅(mm)
- 65:扁平率(%)
- R:ラジアル構造
- 15:リム径(インチ)
⚠️ 重要:必ず適合表で確認
- イッセ公式サイトで適合表を確認
- 同じサイズ表記でも、メーカーによって適合モデルが異なる場合がある
- スタッドレスタイヤ装着時も同様にサイズ確認が必要

駆動方式による装着位置
車の駆動方式により装着位置が変わります。
- FF(前輪駆動):前輪に装着
- FR(後輪駆動):後輪に装着
- 4WD(四輪駆動):前輪に装着(メーカー推奨による)

使用時の注意点

推奨される使い方
速度制限を厳守
- 推奨速度:時速40km以下
- 時速40km以上で走行するとズレの原因となり危険
- 速度超過は生地の摩耗を早め、安全性を損ないます
適切な路面で使用
- 雪道・圧雪路:◎最適
- シャーベット路:◎最適
- アイスバーン:○注意して走行
- 乾燥路面:×すぐに外す(生地が裂ける原因)
走行可能距離の目安
- 約80km(制限時速40km)
- スーパーモデル:約2シーズン使用可能
- 一定距離であれば乾燥路面と氷雪の混合路でも走行可能
長時間駐車時は外す
- 30分以内の停車:装着したままOK
- それ以上の駐車:外して保管
- 理由:長時間駐車で凍結すると繊維が固まり性能低下
メンテナンス方法

使用後のケア
- 付着した汚れや雪を落とす
- 水洗いして汚れを除去
- 完全に乾燥させる
- 直射日光を避けて保管
寿命のサイン
- 生地が薄くなってきた
- 破れや穴が見つかった
- ゴム部分が劣化している
- グリップ力が明らかに低下した

よくある質問

Q1. スタッドレスタイヤでもイッセは必要?
A. チェーン規制時は「すべり止め装着車」のみ通行可能なため、スタッドレスタイヤでもチェーンが必要になります。イッセはチェーン規制に適合しているため、万が一の備えとして持っておくと安心です。
Q2. 何km走れる?
A. イッセ公式によると、走行可能距離の目安は約80km(制限時速40km)です。使用環境により異なります:
- スーパーモデル:約2シーズン使用可能
- 雪道のみ:適切に使用すれば繰り返し使用可能
- 推奨速度(時速40km以下)を守り、適切に使用することで寿命を延ばせます
- 乾燥路面での走行は避けてください(生地の摩耗を早めます)
Q3. 洗濯できる?
A. 手洗いが可能です。使用後は汚れを落として十分に乾燥させてから保管してください。
洗濯機の使用も可能のようですが推奨ではありません。
Q4. 非金属チェーンとどちらが良い?
A. 使用頻度と走行距離で選ぶのがおすすめ:
- 年に数回・短距離(80km以内):イッセ(軽量・コンパクト・簡単)
- 頻繁に使う・長距離:非金属チェーン(耐久性600km以上・長距離対応)
- 緊急時の備え:イッセ(装着の簡単さが最大の利点)

Q5. 4WD車でも前輪だけで大丈夫?
A. メーカーの推奨は前輪装着ですが、車種によって異なる場合があります。
必ず車両の取扱説明書を確認してください。
購入方法・最安値で買うには?

購入できる場所
公式オンラインストア
- イッセ公式サイト
- 確実に正規品が手に入る
- ISSE Careの保証サービスあり
大手通販サイト
- 楽天市場
- Amazon
- Yahoo!ショッピング
- ポイント還元でお得に購入可能
ネット通販はこちら
購入時のポイント
早めの購入がおすすめ
- 降雪シーズンは在庫切れや値上がりの可能性
- 10月〜11月頃の購入がベスト
セールを活用
- アウトレット品で30%オフになることも
- 楽天スーパーセールやAmazonプライムデーを狙う
保証の確認
- ISSE Care:1年間の無償交換保証(有料オプション)
- 公式ストア限定のサービス
適合確認は必須
- 購入前に必ず適合表をチェック
- 不明な点は販売店に問い合わせ
まとめ:イッセを選ぶべき人、選ばないべき人

イッセがおすすめの人
✅ 年に数回程度しか雪道を走らない
✅ 走行距離が80km以内の短距離使用
✅ 簡単に装着できるチェーンが欲しい
✅ 車内スペースを取られたくない
✅ スタッドレスタイヤの保険として持っておきたい
✅ 女性や高齢者など、力に自信がない
✅ 緊急時の脱出用として備えたい
他の選択肢を検討すべき人
❌ 毎週のように雪道を走る
❌ 1回の走行で80km以上の長距離走行が多い
❌ 完全なアイスバーンを頻繁に走行
❌ 最高の耐久性を求める(600km以上)
❌ 予算が非常に限られている(金属チェーンの方が安価)
最終結論
イッセ スノーソックスは、「装着の簡単さ」と「チェーン規制対応」を両立した、緊急時の強い味方です。
金属チェーンのような氷上性能や、非金属チェーンのような耐久性(600km以上)には及びませんが、走行距離約80km以内の使用であれば十分な性能を発揮します。
特に、普段スタッドレスタイヤで十分な地域に住んでいる方が、万が一のチェーン規制に備えて車に積んでおくという使い方に最適です。
「今年の冬を安心して過ごすなら、イッセを1セット積んでおくのがおすすめ」です。
ただし、1回の走行で80kmを超える長距離走行が多い方、豪雪地帯に住んでいる方、頻繁に雪道を走る方は、金属チェーンや非金属チェーンとの併用、または使い分けを検討してください。
この記事の情報は2025年9月時点のものです。商品の仕様や価格は変更される場合がありますので、購入前に必ず公式サイトや販売店でご確認ください。
関連情報
イッセ公式サイト https://issechains.jp/