最近、布製タイヤチェーンという言葉を聞くことが多くなりました。
従来の金属や樹脂のチェーンに比べて、取り付けが簡単でコンパクトな布製チェーンが注目を集めています。
ここでは、N-BOX JF3/4型(2017年 – 2023年)の14インチタイヤに適合する布製タイヤチェーンの種類や選び方を詳しく紹介します。
N-BOXについて

N-BOX(エヌボックス)は、ホンダの軽自動車です。現在は以下の3世代に分かれています。
N-BOXの型式
- 初代N-BOX JF1/2型(2011年 – 2017年)
- 2代目N-BOX JF3/4型(2017年 – 2023年)
- 3代目N-BOX JF5/6型(2023年 – )
この記事では、2代目N-BOX JF3/4型(2017年 – 2023年)の14インチ車について解説しています。
N-BOXのタイヤサイズ

N-BOXのタイヤサイズは、グレードによって異なります。
- 標準グレード(14インチ):155/55R14
- カスタムターボ(15インチ):165/55R15
この記事では、14インチ車(155/65R14)の布製チェーンについて紹介します。
重要:必ずタイヤサイズを確認してください
タイヤサイズは、タイヤの側面に記載されています。
インチアップなどでサイズが変更されている場合もあるため、チェーン購入前に必ず確認してください。
サイズが合わないチェーンを装着すると、途中で外れたり、車両を破損したりする危険があります。
N-BOXの布製タイヤチェーン3選

布製タイヤチェーンには、いくつかの種類があります。
ここでは、N-BOXの14インチの設定がある布製タイヤチェーンを3つ紹介します。
オートソック | スノーソックス | スノーテックス | |
![]() | ![]() | ![]() | |
材質 | ポリエステル繊維 | ポリエステル繊維 | 特殊合成繊維 |
ジャッキアップ | 不要 | 不要 | 不要 |
車の移動 | 必要 | 必要 | 必要 |
制限速度 | 時速50km/h | 時速40km/h | 時速30km/h |
布製タイヤチェーンは、主に海外のメーカーが製造しており、いくつかの種類があります。
N-BOXの14インチに対応している布製チェーンも多いです。
各製品の詳細レビュー
1. オートソック(AutoSock)

おすすめ度:★★★★★
ノルウェーで開発された布製チェーンのパイオニア的存在。
「タイヤの靴下」とも呼ばれ、自動車メーカーの純正採用実績もある信頼性の高い製品です。
メリット
- 最も制限速度が高い(50km/h)
- 純正採用による安心感
- 豊富な販売実績と高い評価
- 比較的リーズナブルな価格
デメリット
- 他製品に比べて機能面での特色が少ない
- 長期間の使用には向かない(緊急用途向け)
こんな人におすすめ
- 初めて布製チェーンを購入する方
- 信頼性を重視する方
- コストパフォーマンスを求める方

2. スノーソックス(Snow Socks)

おすすめ度:★★★★☆
スペインのタイヤチェーンメーカー「イッセ(ISSE)」が製造。
オートセンター機能により、走行中の自動調整が可能な高機能モデルです。
メリット
- オートセンター機能で走行中に自動調整
- クラッシックとスーパーの2モデル展開
- 高品質な作り
デメリット
- 価格が高め
- 制限速度が40km/hとやや低い
- 日本での販売歴が比較的短い
こんな人におすすめ
- 高機能な製品を求める方
- 頻繁に雪道を走行する方
- 予算に余裕がある方

3. スノーテックス(SNOWTEX)

おすすめ度:★★★☆☆
日本で開発された特殊繊維を使用した国産ブランド。
夏タイヤ専用設計で、ノーマルタイヤでの雪道走行に特化しています。
メリット
- 国産ブランドの安心感
- 日本の道路事情に合わせた設計
- 手頃な価格
デメリット
- 制限速度が最も低い(30km/h)
- 夏タイヤ専用(スタッドレスタイヤには使用不可)
- 他製品に比べて知名度が低い
こんな人におすすめ
- 国産品を好む方
- 緊急時の最低限の備えとして
- 予算を抑えたい方

布製チェーンのメリット・デメリット

メリット
- 簡単装着:ジャッキアップ不要で、慣れれば5分程度で装着可能
- コンパクト:軽量で場所を取らず、車に常備しやすい
- 乗り心地:金属チェーンに比べて振動や騒音が少ない
- 車両への影響:ホイールやサスペンションへの負担が少ない
デメリット
- 耐久性:金属チェーンに比べて使用回数に限界がある
- 適用条件:深雪や氷結路面では性能が劣る場合がある
- チェーン規制:一部のチェーン規制区間で使用不可の場合がある
布製チェーンの正しい装着方法

装着手順
- サイズ確認:タイヤサイズと適合性を再確認
- 装着位置確認:駆動輪(N-BOXの場合は前輪)に装着
- タイヤ上部に被せ:チェーンをタイヤの上部から被せる
- 車両移動:車を少し前進または後退させ、タイヤを半回転
- 残り部分を装着:タイヤの残り部分にチェーンを被せる
- 最終確認:チェーンが正しく装着されているか確認

装着時の注意点
- ジャッキアップ不要だが、車両移動は必須
- 左右両輪に装着する
- 手袋着用を推奨(冬季の作業のため)
使用時の重要な注意点

タイヤサイズと適合性
- 必ずタイヤサイズ(155/65R14)に適合する製品を選択
- スタッドレスタイヤ装着時は、スタッドレス対応製品かを確認
- サイズ不適合は事故の原因となるため要注意
装着位置
- FF車(N-BOX標準):前輪左右に装着
- 4WD車:前輪に装着(後輪装着は厳禁)
- 必ず駆動輪に装着する

制限速度の遵守
- 各製品の制限速度を厳守する
- 急発進、急ブレーキ、急ハンドル、空転は避ける
- できる限り低速での走行を心がける

車高との関係
- ローダウン車は装着できない場合がある
- タイヤとフェンダーのクリアランスを事前確認
- 必要に応じて専門店で相談
チェーン規制での使用
- 一部の規制区間では布製チェーンが使用不可の場合がある
- 事前に通行予定ルートの規制内容を確認
- 不安な場合は金属チェーンも準備
用途別おすすめの選び方【性能比較表】
Autosock | Snow socks | SNOWTEX | |
評判 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆ |
制限速度 | 50km/h | 40km/h | 30km/h |
参考価格 | 7100円 | 11990円 | 6800円 |
現在価格 | Autosock価格![]() | Snow socks価格![]() | SNOWTEX価格![]() |
布製チェーンは、名前が似ているものが多いため、購入時には注意してください。
初心者・緊急用途重視
オートソックがおすすめ
- 制限速度50km/hで実用性が高い
- 価格が手頃で導入しやすい
- 純正採用の実績で安心感がある
高性能・頻繁使用
スノーソックスがおすすめ
- オートセンター機能で使いやすい
- 高品質な作りで信頼性が高い
- 多少高価でも機能性を重視する方向け
予算重視・最低限の備え
スノーテックスがおすすめ
- 最も安価で導入しやすい
- 日本製で安心感がある
- 制限速度30km/hでも緊急時には十分

メンテナンスと保管方法
使用後のメンテナンス
- 使用後は汚れを落として十分乾燥させる
- 塩分や汚れが残ると劣化の原因となる
- 破損箇所がないかチェック
保管方法
- 完全に乾燥させてから保管
- 直射日光を避けた冷暗所で保管
- 定期的に状態をチェック
使用回数の目安
- 一般的に5-10回程度の使用が目安
- 使用条件により大きく変わる
- 破損や著しい劣化が見られた場合は交換

まとめ:N-BOXにおすすめの布製チェーン
総合的なおすすめは「オートソック」です。
おすすめする理由
- 制限速度50km/hで実用性が高い
- 純正採用実績による信頼性
- 手頃な価格でコストパフォーマンスが良い
- 豊富な販売実績と高い評価

布製チェーンは緊急時の備えとして非常に有効ですが、万能ではありません。
深雪や凍結路面での走行が多い場合は、金属チェーンやスタッドレスタイヤとの併用も検討してください。
購入時の最終チェックポイント
- タイヤサイズ(155/65R14)の確認
- N-BOXの型式(JF3/4)の確認
- 駆動方式(FF/4WD)の確認
- 使用する路面条件の想定
安全な雪道走行のために、自分の使用条件に最適な布製チェーンを選択し、正しい使用方法を心がけましょう。
タイヤサイズと適合車種に注意して購入して下さい。
楽天価格
⇒ N-BOX AutoSock
ヤフーショッピング価格
⇒ N-BOX AutoSock
アマゾン価格
⇒ N-BOX AutoSock
金属や樹脂製のチェーンを探している方はこちらの記事を参考にしてください。
⇒ N-BOXのタイヤチェーン