タイヤチェーンは金属と布製どっちがおすすめ?特徴と選び方を徹底解説

スノーソックス

タイヤチェーンを探していると「布製チェーン」という選択肢を目にすることがあります。

従来の金属チェーンとは全く異なる新しいタイプのチェーンですが、「本当に効果があるの?」

「どっちを選べばいいの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、金属チェーンと布製チェーンの特徴を徹底比較し、あなたにぴったりのタイヤチェーンをご紹介します。

目次

結論:どっちがおすすめ?

急な降雪の緊急用・簡単装着を最優先する方 → 布製チェーンがおすすめ

本格的な雪道走行・高いグリップ力が必要な方 → 金属チェーンがおすすめ

それでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

布製チェーンとは?

グッドイヤー スノーソックス NEWGRIP

布製チェーンは、特殊な繊維素材でできた新しいタイプの滑り止めグッズです。

正確には「チェーン」ではなく「布製タイヤカバー」や「スノーソック」と呼ばれることもあります。

タイヤに被せるだけで装着できる手軽さが最大の特徴。

近年、ヨーロッパを中心に普及が進み、日本でも注目を集めています。

ただし、金属チェーンとは用途や性能が大きく異なるため、違いをしっかり理解することが重要です。

金属チェーンの特徴

タイヤチェーン

昔ながらの定番として多くのドライバーに選ばれている金属チェーン。

実績と信頼性の高さが魅力ですが、使用環境によっては注意点もあります。

まずはメリットから見ていきましょう。

メリット

金属チェーンを装着

グリップ力が抜群
金属製のチェーンは路面をしっかりと噛み、深雪や凍結路でも高い走破性を発揮します。
アイスバーンでも安心して走行できるのが最大の魅力です。

価格が手頃
非金属チェーンと比較して、価格が安いものが多く、初期費用を抑えられます。
5,000円前後から購入できる製品もあります。

コンパクトで収納しやすい
折りたたむと非常にコンパクトになるため、車のトランクでも場所を取りません。

耐久性が高い
適切に使用すれば何年も使い続けることができ、コストパフォーマンスに優れています。

デメリット

騒音が大きい
金属が路面に当たる音が大きく、特に乾燥路面では不快に感じることがあります。

乗り心地が悪化
振動が大きく、長時間の運転では疲労を感じやすくなります。

装着に慣れが必要
初めての方は装着に時間がかかることがあります。ただし、最近は簡単装着タイプも増えています。

路面へのダメージ
乾燥した舗装路では路面を傷つける可能性があるため、雪道以外での使用は避けるべきです。

金属チェーンには、KONIGなどがあります

布製チェーンの特徴

車を移動

近年注目を集めている布製チェーンは、特殊繊維でできた全く新しいタイプの滑り止めです。

「チェーン」という名前ですが、金属チェーンとは全く異なる性質を持っています。

特徴を詳しく見ていきましょう。

メリット

スノーソックス

装着が非常に簡単
タイヤに被せるだけで装着完了。ジャッキアップ不要で、わずか数分で取り付けられます。
女性や高齢者でも簡単に扱えるのが大きな魅力です。

超軽量でコンパクト
重さは1kg程度と非常に軽く、収納時もコンパクト。
車のグローブボックスにも入るサイズで、持ち運びに便利です。

静粛性が抜群
走行音がほとんどなく、快適なドライブを楽しめます。
金属チェーンのガチャガチャ音に悩まされることはありません。

振動が少ない
通常走行とほぼ変わらない乗り心地で、車内の快適性を損ないません。

路面を傷つけない
柔らかい素材のため、乾燥路面を走行しても路面や車体にダメージを与えません。

緊急時に最適
突然の降雪で「とりあえず脱出したい」という緊急時に、素早く装着できる心強い味方です。

デメリット

グリップ力は金属に大きく劣る
これが最大の注意点です。深雪、アイスバーン、急坂では金属チェーンほどのグリップ力は期待できません。

耐久性が低い
乾燥路面を走ると摩耗が激しく、数回の使用で破れることもあります。
使い捨てに近い感覚が必要です。

価格が高め
耐久性が低いにもかかわらず、1セット10,000円〜15,000円程度と、金属チェーンより高価な場合があります。

使用条件が限定的
圧雪路や新雪での短距離走行が前提。本格的な雪道走行には向きません。

速度制限が厳しい
多くの製品が時速30〜50km制限で、高速道路での使用には不向きです。

チェーン規制に対応しない場合も
一部の規制区間では布製チェーンが認められない可能性があります。
事前確認が必要です。

用途別おすすめの選び方

チェーンの購入方法

ここまで金属チェーンと布製チェーンの特徴をご紹介してきました。

両者は性質が大きく異なるため、用途に応じて適切に選ぶことが重要です。

ここからは、具体的な使用シーンに応じたおすすめをご紹介します。

突然の降雪時の緊急脱出用

布製タイヤチェーン

布製チェーンがおすすめです。

普段は雪が降らない地域で、年に1〜2回程度の急な降雪に備える場合に最適。

装着の簡単さを最優先するなら布製一択です。

おすすめ商品

スキー場への定期的な往復

金属チェーンがおすすめです。

スキー場までの道のりは圧雪やアイスバーンが多く、安全性を考えると金属チェーンの方が安心です。

装着の練習をしておけば、それほど苦になりません。

おすすめ商品

雪国での日常使用

雪道

金属チェーン一択です。布製チェーンは耐久性が低く、頻繁な使用には向きません。

コストパフォーマンスの面でも金属チェーンが有利です。

おすすめ商品

高速道路での使用

高速道路の規制

金属チェーンがおすすめです。布製チェーンは速度制限が厳しく、高速道路での使用には不向きです。

また、長距離走行では耐久性の問題もあります。

とにかく装着を簡単にしたい

残りをかぶせる

布製チェーンがおすすめです。

ただし、使用条件が限定的であることを理解した上で選びましょう。

緊急用と割り切って使うのがベストです。

布製チェーンの注意点

チェーン装着の注意点

布製チェーンは便利な反面、使用上の注意点をしっかり理解しておく必要があります。

ここでは、購入前に必ず知っておきたい重要なポイントをまとめました。

走行できる距離が短い

雪道運転

多くの製品は30〜50km程度が使用目安です。

長距離走行には向かず、「雪道を抜けるまでの数km」という使い方が基本です。

乾燥路面に弱い

オートソック取付

雪のない路面を走ると急速に摩耗します。

雪道を抜けたら速やかに取り外す必要があります。

対応タイヤサイズの確認が重要

製品によって対応サイズの幅が異なります。

必ず自分のタイヤサイズに対応しているか確認しましょう。

保管に注意

濡れたまま保管するとカビや劣化の原因になります。

使用後はしっかり乾燥させてから保管しましょう。

チェーン規制での注意点

高速道路の規制

冬のドライブで遭遇する可能性のあるチェーン規制について、金属チェーンと布製チェーンでは対応状況が異なる場合があります。

ここでは、規制区間を通過する際の重要なポイントを解説します。

布製チェーンの規制対応

国土交通省のチェーン規制では、基本的に「タイヤチェーン」の装着が義務付けられています。

布製チェーンも正式には認められていますが、一部の規制区間や管理者によっては「金属チェーンのみ」とされる場合があります。

特に豪雪地域や急勾配の峠道では、布製チェーンでは通過できない可能性があるため、事前に道路管理者に確認することをおすすめします。

確実に通行したいなら金属チェーン

チェーン規制区間を確実に通過したい場合は、金属チェーンを選ぶのが安全です。

どの規制区間でも問題なく対応できます。

購入時にチェックすべきポイント

Autosockの外観

金属チェーンと布製チェーンのどっちを選ぶか決まったら、次は具体的な製品選びです。

ここでは、それぞれのタイプ別に、購入時に失敗しないためのチェックポイントをご紹介します。

金属チェーンの選び方

適合タイヤサイズ 車の取扱説明書やタイヤ側面のサイズ表記を確認し、対応製品を選びましょう。

装着方式 ジャッキアップ不要の簡単装着タイプがおすすめです。初心者でも扱いやすい製品を選びましょう。

JASAA認定 日本自動車交通安全用品協会の認定品は、一定の性能基準を満たしているため安心です。

布製チェーンの選び方

Autosock

対応サイズの幅
布製チェーンは対応サイズの幅が製品によって異なります。必ず適合確認をしましょう。

速度制限
製品によって時速30km〜50kmと異なります。使用する道路状況に合わせて選びましょう。

耐久性の表示
走行可能距離の目安が記載されているか確認しましょう。

信頼できるブランド
布製チェーンは比較的新しい製品のため、実績のあるブランドを選ぶことをおすすめします。

まとめ:あなたにぴったりのチェーンは?

ハリアーに布製タイヤチェーン

タイヤチェーン選びで迷ったら、この基準で判断してください。

布製チェーンがおすすめの方

  • 年に1〜2回程度の緊急用として備えたい
  • 装着の簡単さを最優先
  • 普段は雪が降らない地域に住んでいる
  • 短距離の雪道脱出が主な目的
  • 軽量コンパクトな収納を重視

金属チェーンがおすすめの方

  • 本格的な雪道走行が必要
  • スキー場など山間部に定期的に行く
  • 高いグリップ力と安全性を重視
  • 長距離走行や高速道路での使用
  • 何シーズンも使える耐久性が欲しい
  • チェーン規制に確実に対応したい

理想は両方持つこと
予算に余裕があれば、金属チェーンを本命として、布製チェーンを緊急用のサブとして車に積んでおくのが最も安心です。

用途と使用頻度に応じて、あなたに合ったタイヤチェーンを選んでください。

装着前には必ず一度練習しておくことで、いざという時に慌てず対応できます。

安全で快適な冬のドライブを!

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