近年、チェーン規制が強化され、冬の道路でのチェーン装着が必要になることが増えています。
特に降雪地域への旅行やスキー場など、雪の多い地域へ行く際には、チェーンを持っていくことが重要。
車のチェーンの中でも、金属チェーンは性能と価格の面で高い評価を受けており、多くのドライバーに支持されています。
この記事では、金属製タイヤチェーンの特徴やメリット、選び方のポイント、おすすめ商品まで詳しく解説します。
金属製タイヤチェーンとは?他のチェーンとの違い

金属製タイヤチェーンは、雪道や凍結路を走行する時に使用する滑り止め装置です。
昔からあるシンプルなチェーンですが、近年では取り付けが簡単になった進化モデルも登場しています。
金属チェーンの仕組み
金属製の鎖が雪や氷に食い込み、グリップ力を大幅に向上させます。
高いグリップ力と手頃な価格から、雪道でのドライブや冬季旅行の必需品として多くの人に選ばれています。
タイヤチェーンの種類

タイヤチェーンには、主に以下の種類があります。
- 金属チェーン – 本記事で解説
- 非金属チェーン – ゴムやウレタン製
- 布製チェーン – 簡単装着が特徴
金属チェーンは、これらの中で最も高いグリップ力を持ち、雪や凍結路面でもしっかりグリップして走行性能が向上します。
金属チェーンの種類【亀甲型とはしご型を比較】

金属チェーンには、主に2つの種類があります。
1. 亀甲型(リング型)
特徴
- 亀の甲羅のような網目状の形状
- 全方向に対してグリップ力が得られる
- 横滑りに強い
- 乗り心地が比較的良好
デメリット
- チェーンの一点に力が集中するため部分的な摩耗がある
- 寿命はやや短め
- 価格がはしご型より高め
おすすめ用途: 一般的な雪道走行、カーブが多い道路
金属チェーンの雪道楽QⅡは簡単取り付けできる人気の金属チェーン。
亀甲型タイプの金属チェーンです。
雪道楽QⅡの口コミや特徴は以下の記事を参考にしてください。
⇒ 雪道楽QⅡの特徴や口コミ
2. はしご型(ラダー型)
特徴
- タイヤにはしご状に装着される形状
- シンプルな構造
- バスやトラックに採用されることが多い
- 価格が安い
デメリット
- 転がるたびにガタガタする
- 乗り心地が悪い
- 横滑りに弱い
- 商品数が少ない
おすすめ用途: 直線的な雪道、コスト重視の方
バスやトラックなどに採用されています。
雪道楽 α1の口コミや特徴は以下の記事を参考にしてください。
⇒ 雪道楽 α1の特徴や口コミ
亀甲型とはしご型の比較表
| 項目 | 亀甲型チェーン | はしご型チェーン |
|---|---|---|
| グリップ力 | 全方向に強い | 直進方向のみ強い |
| 乗り心地 | 比較的良好 | 悪い(ガタガタしやすい) |
| 横滑り防止 | 強い | 弱い |
| 価格 | やや高め | 安い |
| 商品数 | 豊富 | 少ない |
| 耐久性 | 部分摩耗あり | 普通 |
| おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
結論: 一般的なドライバーには、全方向グリップで乗り心地も良い亀甲型がおすすめです。
金属製タイヤチェーンの3つのメリット

金属製タイヤチェーンの最大の利点は、非常に高い滑り止め効果です。
具体的には以下の3つのメリットがあります。
メリット1:優れたグリップ力

最大の特徴
- 非金属チェーンや布製チェーンと比べて最も高いグリップ力
- 金属の鎖が雪や氷の路面にしっかり食い込む
- 凍結路面でも確実なグリップを実現
- 急な降雪時の緊急対応に最適
実際の性能
- 金属の重量により路面に深く食い込む
- アイスバーンでも安心して走行可能
- スタッドレスタイヤとの併用でさらに安全性向上
メリット2:取り付けが簡単なモデルもある

金属チェーンにも、取り付け方法に複数の種類があります。
取り付けタイプ
- 簡単取り付けタイプ – ジャッキアップ不要で装着可能
- 移動装着タイプ – チェーンの上に車を移動させて装着
- 従来型 – やや手間がかかるが慣れれば簡単
ポイント
- 商品によって装着難易度が異なる
- 購入前に取り付け方法を必ず確認
- 事前練習で実際の装着がスムーズに
注意: 金属チェーンは走行時に金属部分と路面が接触するため、音が大きめです。
メリット3:コストパフォーマンスが高い
価格面のメリット
- 非金属チェーンや布製チェーンと比較して安価
- 4,000円台から購入可能な商品もある
- 国内自動車メーカーの純正品としても採用
経済性
- 使い捨てではなく繰り返し使用可能
- サイズが合えば他の車種にも装着可能(要適合確認)
- コンパクトに収納でき、車に常備しやすい
長期的なコスト
- 適切にメンテナンスすれば数シーズン使用可能
- 緊急用として車載しておくのに最適

金属製タイヤチェーン購入時の注意点【重要】

金属製タイヤチェーンを購入する際は、以下の点に必ず注意してください。
1. 適合確認は必須

チェーン購入時に最も重要なのは適合確認です。
確認すべき項目
- 車種
- タイヤサイズ
- 夏タイヤか冬タイヤ(スタッドレス)か
- タイヤの銘柄
適合しないチェーンのリスク
- 装着できない
- 走行中にチェーンが外れる
- 車両への巻き込み事故
- ブレーキ配管やフェンダーの破損
重要: 必ず適合表で車種とタイヤサイズを確認してください。スタッドレスタイヤに装着する場合は、スタッドレスタイヤのサイズを確認してください。
注意点
- タイヤの銘柄によって装着不可になることがある
- 対応品番がタイヤサイズ・銘柄で変わる
- グレードによってタイヤサイズが異なる場合がある
2. 装着位置の確認

タイヤチェーンは駆動輪に装着します。
- 前輪駆動車(FF): 前輪に装着
- 後輪駆動車(FR): 後輪に装着
- 四輪駆動車(4WD): 取扱説明書を確認(通常は前輪)
重要: 左右のタイヤ両方に装着してください。

3. 制限速度とクリアランス
制限速度
- 金属製タイヤチェーンは多くの場合時速30km以下
- チェーン装着時は安全速度で走行
- 製品によって異なるため取扱説明書を確認
クリアランスの注意
- ローダウン車は装着できない場合がある
- 車高を落としている場合は事前確認が必須

4. 音と乗り心地

金属チェーンのデメリット
- 路面と金属が接触するため音が大きい
- 振動が発生し、乗り心地が悪化
- 雪のない舗装路では必ず外す
基本ルール: 雪のない道路では、チェーンを外して走行しましょう。
5. ホイールへの傷
注意点
- 金属の鎖がホイールと接触する可能性がある
- 擦ったような傷がつくことがある
- 使用状況や道路状況によって傷の程度は異なる
対策
- 高価なアルミホイールを装着している方は特に注意
- ホイール保護機能付きのチェーンを選ぶ
- 定期的に装着状態を確認
金属製タイヤチェーンの口コミ
昨日の奥伊吹で実戦投入されたニューレイトンの金属タイヤチェーン、除雪しきれてない雪道でもしっかりグリップしてくれた
— べるどる (@barlacker) January 30, 2023
金属製故に使用後のメンテとか速度制限はあるけど、スタッドレスでも厳しいアイスバーンでの緊急用としても使えるし、これで4000円台で手に入るから良い買い物した pic.twitter.com/zc7TORhGJ8
口コミでは、グリップがいいというものが多いです。
雪道、アイスバーンもしっかりグリップしてくれるという口コミもあります。
スタッドレス+タイヤチェーン(もちろん金属に限る)こそが雪道では最強なのでは…(装着の手間は相当ですが…)
— ななかミラクルオペラ (@nze131tohoulevi) January 25, 2023
スタッドレスタイヤにチェーンを装着する方も多いです。
チェーン規制に備えて応急的に持っているのもアリです。
非降雪地域では、もしもの雪に備えて購入しておく方も多いです。
【動画】覚えてますか?極寒の中、金属製タイヤチェーンの装着に挑戦!
— 日産自動車株式会社 (@NissanJP) February 21, 2023
大雪時はチェーン装着が必須になるチェーン規制が出されることも。
実際に寒い中装着することになった時にスムーズに対応できるよう、事前に練習しておくことをお勧めします❄️ pic.twitter.com/KDkahY7XTH
いきなり雪の上でチェーンを装着するのは大変なので、事前トレーニングをしておくと良いです。
慣れると簡単に取り付けできるという口コミもあります。
取り付けが不安な方は、事前に練習した方が良いかも知れません。
よくある質問(FAQ)

Q1. 金属チェーンはスタッドレスタイヤにも装着できますか?
A. はい、装着できます。
むしろ、スタッドレスタイヤと金属チェーンの組み合わせは雪道での最強の組み合わせとされています。
ただし、スタッドレスタイヤのサイズを確認し、適合する品番を選んでください。
Q2. 亀甲型とはしご型、どちらを選べばいいですか?
A. 一般的なドライバーには亀甲型がおすすめです。
全方向にグリップし、横滑りに強く、乗り心地も比較的良好です。
はしご型は価格は安いですが、乗り心地が悪く、横滑りに弱いデメリットがあります。
Q3. 金属チェーンの制限速度は?
A. 多くの金属製タイヤチェーンは時速30km以下に制限されています。
製品によって異なるため、必ず取扱説明書を確認してください。
チェーン装着時は安全速度で走行することが基本です。
Q4. 金属チェーンでホイールに傷はつきますか?
A. 金属の鎖がホイールと接触する可能性があり、擦ったような傷がつくことがあります。
使用状況や道路状況によって異なりますが、高価なアルミホイールを装着している方は注意が必要です。
ホイール保護機能付きのチェーンを選ぶことをおすすめします。
Q5. 四輪駆動車の場合、どのタイヤに装着すればいいですか?
A. 基本的には前輪に装着しますが、車種によって異なる場合があります。
必ず車の取扱説明書を確認してください。
Q6. 金属チェーンと非金属チェーン、どちらがおすすめですか?
A. 用途によって異なります。
- 金属チェーン: グリップ力最優先、コスト重視、緊急用
- 非金属チェーン: 静粛性重視、乗り心地重視、長距離走行
一般的には、緊急用として車載するなら金属チェーン、頻繁に使うなら非金属チェーンがおすすめです。

Q7. 装着練習は本当に必要ですか?
A. はい、強く推奨します。極寒の雪の中で初めて装着するのは非常に困難です。
事前に暖かい場所で練習しておけば、実際の場面でスムーズに装着できます。日産自動車も公式に事前練習を推奨しています。
Q8. 一度購入すれば他の車にも使えますか?
A. タイヤサイズが合えば使用可能ですが、必ず適合確認が必要です。
車種やタイヤ銘柄によって装着できない場合もあるため、使用前に必ず確認してください。
金属製タイヤチェーンのまとめ

金属製タイヤチェーンは、タイヤサイズごとに分かれているので、購入する時は注意してください。
夏タイヤと冬タイヤでは、対応品番が違っている車もありますので、適応タイヤサイズを確認して、間違えないようにしてください。
肝心な時に装着できない事態は避けたいので、適合確認をして、事前に取り付けしてみるのがオススメです。
金属製タイヤチェーンは、ネット通販で購入可能です。
購入する時は、装着車種やタイヤサイズに注意してください。
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ヤフーショッピング価格
⇒ 金属製タイヤチェーン
取り付けがしやすい布製タイヤチェーンはこちらの記事を参考にしてください。

非金属タイヤチェーン(クイックイージー)はこちらの記事を参考にしてください。



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